アメリカ資本主義の発展の基礎 4
当時の都市人口は、人口の5・5%にすぎませんでした。
当時の大都市といえばフィラデルフィアとボストンでしたが、どちらも人口は2万5000人を超える程度でした。
製造工業が発展するには何よりもインフラストラクチャーの整備が必要であったことは、今日の開発途上国と変わるところはありません。
インフラストラクチャーの整備、とりわけ輸送手段の開発が若い独立国アメリカにとっては急務でした。
イギリスの対米投資もこの面に集中しましたが、とくにその初期において、それぞれ地場の商人や農民の積極的な協力があったことも忘れられてはなりません。
五大湖とミシシッピ川水系と大西洋岸諸河川を高度に利用した、運河を含む水路のネットワーク、蒸気船の登場、有料道路の開設、東部海岸諸港の整備などがありました。
さらに鉄道も東海岸からミシシッピ川に到達し、中西部発展への道を開きつつありました。
ここで興味あるのはイギリスから移転された蒸気機関の技術が、アメリカの場合には製造業に向かわず、まずインフラストラクチャーの整備(水運や鉄道)に利用されたことです。